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2009年4月28日火曜日

ワーク

汎用コンピュータ(メインフレーム)などで構成されたサーバとネットワークで接続され、事務専用端末として使用されることもある。

なお、JIS X 0001 (ISO/IEC 2382-1)では、「通常、専用の計算能力をもち、利用者向きの入出力装置をもつ機能単位(ハードウェア・ソフトウェアからなる指定した目的を遂行できるもの)」と定義しており、これに従うとパーソナルコンピュータ (PC) が含まれるが、通常はPCとは分けて考えることが多い。

1990年代前半までは、マルチウィンドウやアイコンなどによるGUI、ネットワーク機能の標準装備、マルチタスク、SVGAを超える高解像度のディスプレイなどがワークステーションのPCと比べた特徴であった。 その後、これらの特徴はWindows 95の登場とPCの普及によって、ワークステーションのみの特徴ではなくなった。

特に、科学技術計算、CAD、グラフィックデザイン等に使用されるものはエンジニアリングワークステーション (以下「EWS」) と呼ばれ、これらの作業を円滑に行う為、専用ソフトウェア、専用のハードウェアを有する事が多い。

また、事務処理や、組版などの編集作業に使われる物はオフィスワークステーションなどと呼ばれる。

ワークステーションの中にはユーザー専用に開発されたマザーボード、PCIボード、周辺機器などを組み替える事で様々な制御機器のセンターマシン、監視装置などとして使用される事もある。これらの多くはリモートセンシングなど特殊な分野で利用されている。

POSシステムなどに代表される流通システムでは、全国規模に及ぶネットワーク化されたシステムを、メインフレームとサーバ専用機などの中規模なコンピュータ、ワークステーションなどを組みあわせて使用する事が多く、数十台から1万台単位の規模でソリューションとして販売される。このような場合、EWSなどと違いシステム構築の容易さと通信処理能力や、レジスターやバーコードリーダーなどの専用ハードウェアへの対応が必要とされ、ワークステーションは端末としての機能もはたす。一度の大量発注による製造・販売・輸送コストの削減などが行われる。

なお、かつては、LAN内でサーバに対してユーザの手元にあるコンピュータのこともワークステーションと呼ばれていた(例: Windows NT ServerとWindows NT Workstation)。これは、コンピュータ自体の機能や性能による区分ではなく、もっぱらネットワーク内での役割による区分であり、ハードウェアとしてはPCそのものである場合も多かった。近年ではクライアントと呼ぶことが多い。

コンピュータを製造・販売するメーカーがそれぞれの販売戦略により、ワークステーションやパーソナルコンピュータ、サーバ等の名称を使い分けていることも、これら各カテゴリの境界を曖昧なものとする要因となっている。

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